さて、12月になりました。あちらこちらでライトアップがなされ、彩り豊かになりましたね。人の心も彩り豊かになっていたいものです。
この写真は自宅近くの公園です。季節ごとにライトアップされているのですが、今年初めて見に行ってきました。お子さん連れも、カップルもそして、シングルさんも見に行くだけで暖かい気持ちになります。写真だけですが皆さんにも暖かさが伝わります様に。
前回のブログに中退した大学に47歳で復学し卒業した、と書きました。今回はその事をもう少し詳しくお伝えしたいと思います。
私は勉強が好きではありませんでした。日本の高校を卒業してカナダに行きたいと思ったのも単純な理由からでした。カナダという国をもっと知りたいと思ったんです。カナダの大学に入学しても十分やっていけるだろうと勝手に勘違いをしていたんです。そう、全くの勘違いでした。それも、ものすごく大きな勘違いでした。いざ入学したら授業に全然ついていけなかったんです。大講座制の授業はともかく、ディスカッション形式のクラスなんか一言も発せずに終わるばかりでした。ディスカッション形式のクラスで一言も発しないのはやる気がない、と見なされるので当然成績はわびしいものになります。赤点や、単位を落とすという経験を生まれて初めてしました。
そこで一発奮起してガリガリに勉強すればいいのに、嫌な現実から目を逸らしてしまったんです。大学に行かなくなりました。友人が一緒に勉強してくれたりサポートしてくれたんですがそれすらも恥ずかしいと思って有難いと思えなかったんです。人が当たり前に出来る事が出来ないってものすごく自分を追い詰めるんですね。自分だけが落ちこぼれてしまっているという気持ちになり、誰にもこんな恥ずかしい事は言えないと思いました。むしろ、テスト勉強を手伝ってくれる友人の存在がとても不思議に思えました。私から何もお返しが出来ないのになんで助けてくれるんだろうと。
人にサポートを求める、そして、そのサポートに感謝する、という行為は単純に思えて出来ない人が多いのではないでしょうか?自分に出来ない事があるのを認めたくない人は多いでしょう。出来ない事を言ってしまったら人から見下されるんじゃないかと恐れたり、何より自分がダメな人間になったようで認めたくない。残念な事に世の中は私のテスト勉強を手伝ってくれた素敵な人ばかりではありませんしね。でも、出来ない事を見下されたら、見下した人を憐れんでやりましょう。気にする事はありません。自分が見下されて悔しかったり、恥ずかしかったりしたら自分はそうしない人間になればいいんです。人は直ぐには変われません。でも、そういう心持ちでいるだけいつかは変われるものです。
人から助けてもらったらただ単純に「ありがとう」「とても助かった」と言えばいいんです。そして自分も誰かに自分の出来る事をすればいいんです。そんな単純な事でよかったんです。私はそんな単純な事に気が付くのに随分と時間がかかってしまいました。けれど、この事に気が付いたらとても生きていくのが楽になりました。無理をする事はありません。だって人生は気が付かない程の小さな幸せで溢れていますから。
2024年12月4日 レジリエンス・ラボ ウチダ 内田早恵(うちださえ)


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