忙しい日常でも楽しみがあったり、よかったと思う瞬間があると心が躍るものです。逆に旅行に連れて行っても行った先でゲームばかりやっていたり、イベントに参加しても一緒にいる人が乗り気でなかったりすると気分が萎えるものです。大きなイベントや旅行に行かなくても一緒にご飯を食べるだけで楽しい気分になれる時もあります。人の影響って大きいですよね。
高校3年生の次男は今年は学校イベントの参加する最終年度になります。どこの学校でも同じですが1学期はイベントが目白押しでした。先日は合唱祭があったので観覧しました。私はどんなエンターテインメントよりも子供達の学校イベントの方が楽しいと思っています。ですので息子達の学校イベントには皆勤賞です。
次男の学年は今年3月頃にちょっとしたトラブルがあり、このイベントを迎えるまでにまさに言葉通り「紆余曲折」がありました。それが発表された時には男子が校長室に乗り込み、女子は大泣き、という正に阿鼻叫喚だったのです。3時間に亘る緊急保護者会も開かれ多く親子が不安な日々を過ごしました。だからこそ、今年の3年生のやる気というのは見ていて胸が熱くなります。合唱祭は盛りだくさんで見ごたえ十分。今年はそれに生徒達の熱意も加わり楽しさも倍増でした。
2年から3年へはクラス替え無の持ち上がり形式の学校です。なので、全てのイベントは去年と同じメンバーでやっている筈なのに今年は全く違う人間がやっているかのような錯覚を覚えました。正に「人が変わったかの様な」出来映えでした。最大の危機ともいわれるトラブルを自分達で乗り越えたのが自信になったのでしょう。ありとあらゆる場面で生徒たちが全力で楽しんでいる様子、そして、楽しんでもらおうとする様子が伝わってきました。
集中して良い結果を出すには必要な条件がいくつかありますが、その中の一つが「熱意」です。熱意をもって物事に取り組む事、これが何よりも大事だと言えます。息子たちの学年が熱意を持って取り組んだのが学校全体の雰囲気を変えたともいえます。
上位には選ばれなかった息子のクラス。さぞやがっかりして帰宅するだろうと思っていたら、帰宅後開口一番「いやー、負けたけどすっきりしたよ。俺たちのクラス全部出し切ったしな。」と言いました。それは私が今まで見た事もないほどの清々しい笑顔でした。一生忘れないでしょう。
レジリエンスラボ ウチダ 内田早恵 2025年7月12日
過去のブログはこちらからお楽しみ下さい
👇



.png)
0 件のコメント:
コメントを投稿