私自身は息子2人がおります。2回とも出産時に夫さんが立ち会いました。夫さんが自ら積極的にというわけではありませんでした。私自身は当然立ち会うべきだろうと思っていたのですが当人は迷いがあったようです。周囲の人の意見は賛否両論、どちらの意見にも納得できる要素がある、といった具合でした。その中でも当人の意識を変えたのは私の兄の言葉でした。私が長男を出産する前に既に2人の子持ちであった私の兄は「絶対立ち会った方がいいよ!」側の意見だったのです。
私の年代の親世代となると、もはや男性が立ち会うなんて思いもよらないという考え方が大多数でしょう。私世代でも立ち会いに関しては意見は半々。そんな中で家族同然の付き合いをしていた私の兄から言葉は印象的だったようです。実際に立ち会うといっても自然分娩の場合は休みを事前に調整するのは難しいです。所が、2回とも自然分娩だったにも関わらず立ち会えました。育休を取得する男性も増えつつあり、コロナ禍での非常事態も収束を向かえ、出産時立ち会いも復活している医療機関も増えました。出産時立ち合いは今や7割にも上るという結果もあるようです。ですので、私も出産時に立ち会うのがごく当たり前になってきているんだと思っていました。
所が、先日職場で「妻の出産予定日が○○日なのでこの日のミーティングを延期出来ないだろうか」という相談がありました。延期するのは問題ありません。その際に私は「その前後1週間位はお休みされるんですか?」と伺いました。そしたらその人が「いえ、自分が休んでも特にやれる事はないので、その日だけ大丈夫です。」とおっしゃってました。里帰り出産や出産時に自身の親にサポートを頼んでいる場合はパートナーの出番は少ないかもしれません。
しかし、やれる事がないわけじゃない、と思い「きっと旦那さんが居てくれるだけで奥さん嬉しいんじゃないですか?」って軽く言いました。当人は笑っておられたんでご自身を卑下して「やれる事はない」っておっしゃったんだろうな、と受け取ました。
仕事に対して真摯で真面目なタイプであればあるほど、プライベートを仕事に持ち込んではいけない、と思う傾向があります。休みを取るだけがパートナーや新生児に対してサポートではありません。何をやる、という結果ではなく、自分に何が出来るだろうと考えるだけも出てくる言葉、行動は違ってきます。
言葉は思いがあって初めて息づき、相手に浸透する。どんなに生成AIが発達してもご自身の家族はご自身が一番の理解者でありたい、常にそう思い続ける事こそが大切です。
レジリエンスラボ ウチダ 内田早恵 2025年7月9日
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