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2025年7月25日金曜日

🏠【夏休み】「忘れられない思い出」は意外なところに 

 「夏休みが始まったなぁ…」と感じるのは通勤電車から普段見かける若者の姿が消え、近所の朝が少し静かになり始めるから。あなたは寂しいと思いますか?それともホッとしているでしょうか?子どもが小さかった頃の夏休みは、レジャーに、帰省に、と親が汗だくになって予定を組み、準備し、チケットを手配し…まさに「親の全力疾走期間」でした。それが、子どもが大きくなるにつれて、友達との予定や部活や塾や予備校など、子ども自身の予定がぎっしり詰まるようになります。家族みんなでわいわい出かける夏休みは、形を変えていくものです。
 思い返せば、我が家も息子たちが小学生の頃は、夏といえば必ずといっていいほど遊園地のプールに出かけていました。割引チケットがあったから、いつも同じレジャーランド😅長男が小学校低学年、次男が幼稚園児だったあの日。スライダーよりも何よりも盛り上がったのが、プールに無数に浮かぶゴムボールでした。 ボールを見ると投げずにはいられないのは、子どもの、いや、人間の性でしょうか? 私も夢中で投げまくっていたのを覚えています。ある時、長男が投げたボールが思いのほか強く私に当たって、「うわっ、やるな!」と、一瞬カチンときたんです。「よし、こっちも本気出してやるか!」と、私も思いっきり投げ返したら、それが面白かったんでしょうね。長男はケラケラ笑いながらさらに本気で投げ返してくるし、隣では次男が大爆笑している。あの時の笑顔と、響き渡る笑い声は、今でも鮮明に思い出せます。
 プール以外でもキャンプに行って釣りにチャレンジしたけど、一匹も釣れないって事もあったし、旅行の行き先を息子に決めてもらい、息子ファーストな旅行をした事もありました。たった10年程ですが今と違い、食べ放題の料金も安かったし、外食費も今ほどかかりませんでした。思い起こせば良い時代だったと思います。
 数ある夏の思い出の中でも、私にとってあのプールでのボール投げの記憶は、何よりも忘れがたいものです。今でも、あの時の息子たちの屈託のない笑顔と笑い声が鮮明に蘇ってきます。 親として、子どもには「良い経験をさせたい」「最高の思い出を作ってあげたい」という気持ち、痛いほどよく分かります。あれもこれもと計画を立てて、ちょっと欲張りになってしまうことも。でも、子どもにとって何がかけがえのない思い出になるのかは、本人と未来にしか分からないのです。我が家のように、ただプールで本気でボールを投げ合ったという、一見なんてことない出来事が、大人になった今でも「あの時は面白かったね!」と永遠の笑い話として語り継がれることもあります。 
 仕事に真剣に取り組むように、受験勉強に真剣に取り組むように、子どもと一緒に「遊び」にも、真剣に取り組んでみませんか?その時、あなたと子どもが本気で楽しんだ時間は、きっと後になって、自分達にとっての輝く宝物になります。そして、あなたが全力で取り組んだ経験、時間は、子どもにとって、そしてあなた自身の人生にとっても、かけがえのない道しるべとなります。
 さあ、今年の夏、あなたと子どもにとっての「忘れられない思い出」を、真剣に遊ぶ時間の中から見つけてみませんか?計画通りに行かなくても、予定外のトラブルも後々笑いのネタにできるって思いましょう。親子共にデジタルデトックスして昭和な食卓をイメージして食事をするだけでもいいでしょう。 体調にはくれぐれも気を付けて、最高の夏休まみを過ごしてください。 
 






レジリエンスラボ・ウチダ 内田早恵 2025年7月26日


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