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2025年8月6日水曜日

🏠永遠のサポーター「親の仕事」

 「息子達の永遠のサポーターである。」前回、私はそう書きました。

「心の根っこ」を育んでくれた母の存在

しかし、言葉にするのは簡単です。では、本当にサポーターと胸を張って言えるには、何をしたら良いのでしょうか? 

 長男が幼児期(5‐6歳)15年程前、そして、次男がしゃべり始めた頃でした。次男は言葉が出るのが遅かったので喋りだした時は次男の話を聞いてやらなくては!という思いが私にはありました。長男は次男の事を可愛がってくれていましたし、それまで兄弟仲を心配していなかったのですがこの頃から長男の様子が少し不安定になりました。思い当たる原因がなく、ある時ついに大爆発を起こしました(私が・・・)。

 一体何が気に食わないのか、何が嫌なのか問い質したのです。すると、長男が「だってママはいつも次男君の話ばっかり聞くじゃないか!僕が話そうとしてもいつも後でねって言うばっかりだ!」と泣きながら言ったのです。頭をハンマーで殴られたような衝撃でした。自分では聞いているつもりだったのです。その場ではショックのあまり、返す言葉がなくて、思わず「他に気に食わない事はなに?」と聞きました。すると、出るわ、出るわ、堰を切ったように、次から次へと不満があふれ出しました。10個以上、私に対しての文句を言い立てたのです。

 彼の言葉を一つひとつ受け止めていくうちに、私の動揺は少しずつ収まっていきました。そして、「今、長男君が言った事、全部はすぐに治せない。でも、一つこれは絶対嫌だっていう事は必ず直す。だから沢山あった中で一つだけ絶対嫌だって事を教えて」と言いました。すると、あんなに沢山あったのに最初に言った「僕の話を聴いて欲しい」という事だったのです。その時に私は決めました。

「私の一番大切なものを、息子たちにあげよう。」

一番大切なもの、それは、『時間』でした 。どんな時でも息子達の話を「聴く」時間を惜しまない、と。やっている事も一旦中断して息子の話を真摯に聴くという事を決めました。

 そして、それは今でもずーと守っています。親だからといって、いつも正しい答えを持っているわけではない。息子と私は世代が違う、考え方も違う、そもそも育っている環境が違う。親だからといって自分が偉いと思った事はありません。むしろ息子達の方が私より数倍過酷な青春時代を過ごしているのではないか、私よりもずっとしっかりしているのではないかって思ってます。だからこそ、私は自分の時間を「聴く」事に費やしてます。

 皆さんがモヤモヤしている事、人に話すような事でもないって思い込んでいる事も「聴きます」。ご安心ください。20年近く息子たちの話を聴き続けてきたこの耳と心で、あなたの話も聴きます。




レジリエンス ラボ ウチダ 内田早恵 2025年8月6日

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