人は誰しもが変革を受け入れられるとは限りません。現状維持が安心、安全、幸せだと感じる人もいます。でも、それは本当にそうでしょうか?これを、私は最近直面したある経験から感じました。
私は今まで派遣スタッフとして数か所職場を経験しました。酷い待遇をうけるようなところはなく、良い環境に恵まれました。今思うと受け入れる側の配慮に有難く思うばかりです。派遣スタッフとして求められるのは今も昔も即戦力です。PCスキル、電話応対、書類作成、コミュニケーション能力等はどこの現場でも必要とされます。また、基本的なマナー、例えば服装や言葉遣いなどもその現場に馴染むように柔軟性も求められます。
先だって初めて派遣スタッフを受け入れる側になりました。私のみならず、所属する部署でも派遣スタッフを受け入れた経験はあまりないので受け入れる側で事前ミーティングを持ちました。その際に現場スタッフが「派遣さんがこの職場に慣れるかな?」と発言されました。私はその時、今まで自分が派遣スタッフとして入った先の現場の方々がいかに我々派遣スタッフに対して配慮して下さっていたか思い至りました。
私の職場は老舗、大手の固い職場です。変革は必要と上層部は言葉でいうけど、現場の人間はそれを実感するのは難しいという矛盾を抱えています。今までやってきたやり方で問題ないんだから新しい風なんて入れる必要あるの?新しい風を入れて問題が起きたらどうなるの?今まで働いてきた私達の立場はどうなるの?という不安を即座に拭い去るのは難しいです。そんな不安を忘れてしまえというのも乱暴な話です。
だったら今までのままでいいのか、このまま人出不足は解消する見込みはないのにどうしたらいいのか、という問題にぶち当たります。今までと同じことをしても先行の見通しはたたないのも分かっている。問題も山積み。どうしたらいいのでしょう?こんな時は十分に時間をかけましょう。当たり前かと思うでしょうがこれが意外に見落としがちな点です。不安を抱えている人の声を聞く時間を持つ、問題点を解決する余裕を持つ、そして何より自分が新しい事にチャレンジする勇気を培う時間を持つ。どれも時間が必要です。
勢いでチャレンジするのも悪くない。それで成功する事もある。しかし、身勝手な思い込みで進めるのではなく、じっくり時間をかける余裕があるといいですね。過去の自分達を否定するのではなく、過去の経験を尊重し、未来の為に変化を受け入れる姿勢があってもいい。
変化を成功させる鍵は、スピードではなく、関わる人々の心に寄り添う『時間』なのかもしれません。
レジリエンスラボウチダ 内田早恵 2025年9月17日
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